2014年度修士論文
実世界における情報の物理的な表現方法について | 吉田 直人 |
人間が情報を読み取る手段は決してディスプレイを眺めることだけではない。今後さらなる膨大な情報を扱うことが明らかである以上、人と情報とのインターフェースのあり方は生活の質に大きく影響する。そこで本研究では、現象の固有性を反映した、情報の物理的—すなわち実在的、身体的な表現伝達手法の提案・制作を行うことを目的とする。また、本研究では対象とする現象を人の活動状況に設定し、使用状況の仮説として遠隔地に暮らす家族のモニタリング装置を想定する。装置による情報の表現伝達手法は「風」を用いるものとし、対象とする現象は「人の動きや気配」と仮定する。