2015年度卒業論文
生き物らしい振る舞いとインタラクティブデザインについて | 大場 勇哉 |
経験価値として、人同士のコミュニケーションは重要な位置を占めているのは明白である。人同士でコミュニケーションを行う時には、相手の微妙な表情の変化や、肌艶の変化、動作や所作の変化を見て、心情の変化や体調の変化、喜怒哀楽の変化を察知する。ここでの相手の動作や所作の変化は情報として他方の人間に伝わる。これは人同士のコミュニケーションのみではなく、人と動植物という場合にも当てはめることができる。そこで、このような所作の変化を用いたコミュニケーションを人とモノとの関係の間に応用させる。これにより、画面を用いない情報表示を行い、現実空間のモノに情報表示手法を内包させる。それにより「人とモノとの新たなコミュニケーション」手法を模索し、「人とモノとの新たな関係性」を見出す。